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【田村修一の視点】2022年7月27日 EAFF E1選手権M6 日本vs韓国

EAFF E1選手権M6 日本代表3(0-0)0韓国代表
19:20キックオフ 豊田スタジアム 入場者14,117人
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日本が韓国に快勝し、2度目の東アジア制覇を成し遂げた。森保監督の真骨頂のひとつは、大会を通じてチームを完成させる能力である。2018年アジア大会しかり翌年のアジアカップしかり……。その良さが存分に発揮され、日本は後半韓国を圧倒した。ただし森保は、いわゆる勝負師タイプではない。1対3とカタールに完敗したアジアカップ決勝がそうであったように、ここ一番の勝負では試合への入りで弱点を露呈した。だが、この韓国戦は違った。日本はスタートからハイプレスを実践し強度の高いプレーで主導権を握り、同じことを後半もやり続けることで韓国に綻びを生じさせた。森保ジャパンの進化というよりも、森保監督の進化といえるだろう。

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。