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【田村修一の視点】2022年7月19日 EAFF E1選手権M1 日本vs香港

EAFF E1選手権M1 日本代表6(4-0)0香港代表
19:20キックオフ 県立カシマサッカースタジアム 入場者4,980人
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試合内容も結果も日本の快勝だった。だが、そんなことよりも、観衆がたったの4980人。平日の夜、交通の便が良くない鹿島での試合とはいえ、この数字の持つ意味は重い。前日、秩父宮ラグビー場にパリ・サンジェルマンの練習見学に訪れた観衆は1万3370人。明日の川崎フロンターレ戦も国立競技場が6万人を超える大観衆で埋まる。トヨタカップ(インターコンチネンタルカップ)やペレ、クライフ、マラドーナなど世界のスーパースターを招いての親善試合にのみ人気が集中し、日本代表戦は閑古鳥がスタンドに鳴いていたサッカー不毛の時代に逆戻りしたような感覚に陥ったのは私だけではないだろう。これが《終わりのはじまり》になるとも思えないが、厳しいときを迎えたのも間違いない。

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。