【田村修一の視点】2022年6月6日キリンチャレンジカップ2022 日本vsブラジル
キリンチャレンジカップ2022 日本代表0(0-0)1ブラジル代表
19:23キックオフ 国立競技場 入場者63,638人
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世界ランキング1位のブラジルを相手にしても日本は戦えること、しかし両者の間にはまだ大きな差があること。その二つを実感させた試合だった。試合前から森保一監督が強調していたのが守備での粘り強さと攻撃での大胆さだった。前者は存分に発揮されたものの、後者についてはアジアで出来ていたことがブラジル相手にはまったく通用しなかった。そこをどう変えていくか。森保監督は同じことをやり続けるのが大事だという。ブラジル戦でも後半には相手ブロックの中に入れるようになった。そうして経験を高めていけば攻撃のレベルも上がっていくと。だが、ブラジルほどの相手、ブラジルに準ずる相手と戦う機会が、ワールドカップ本大会までにあと何度あるのか。9月の国際マッチデーに欧州勢との対戦は見込めない。残るは大会直前のみである。ブラジル戦の成果がどう反映されるのか。
10日からのキリンカップに注目したい。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。