【森雅史の視点】2022年2月23日 J1リーグ第9節 横浜F・マリノスvs川崎フロンターレ
J1リーグ第9節 横浜F・マリノス 4(0-1)2 川崎フロンターレ
14:03キックオフ 日産スタジアム 入場者数20,433人
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川崎の苦悩は続く。
序盤押し込まれながらも32分、川崎らしくパスをつないでタメを作り、左サイドを攻略して家長昭博のゴールで先制した。このゴールの後、ハーフタイムまでは川崎の時間が続く。ところが後半に入るとパタリと足が止まってしまった。
その活動量低下が横浜FMのゴールラッシュを呼び込んだ。仲川輝人は「後半のほうが自分たちは点が取れる」と自信を見せ、実際にそのとおりになった。チャナティップが負傷してピッチの外に出ていた57分、エウベルがヘディングで同点ゴールを決める。川崎にとっては不運に見えたが、これこそが横浜FMに流れが大きく傾いていたことの象徴だったと言える。
ここから川崎はどう立て直すのか。中盤を逆三角形から三角形にして守備を安定し、一度落ち着いたところから攻撃に転じるのか、あるいはさらに攻撃的な布陣を敷いて相手を押し込むことで活動量低下を防ぐのか、鬼木達監督の今後の采配が注目される。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート