【田村修一の視点】2022年2月1日 ワールドカップ・アジア最終予選 日本代表vsサウジアラビア代表
カタールワールドカップ・アジア最終予選第8節 日本代表2(1-0)0サウジアラビア代表
19:15キックオフ 埼玉スタジアム2002 入場者19,118人
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中国戦に続き、日本がサウジアラビアに完勝した。スタートは均衡した試合も、高い位置からの日本のプレスが徐々に機能しだし、カウンターアタックから先制点を挙げてからは日本のペースとなった。中国戦との大きな違いは、中国に対しては日本が61.4%のボール保持率だったのに対し、サウジ戦は40.3%にすぎないことだった。それでもサウジのシュートは中国同様に試合を通して2本にすぎず、相手に攻撃の形を作らせない、決定機を許さないという点では同じで、素早い寄せと囲い込み、インターセプトで日本がゲームをコントロールした。またサウジがボールを保持するために、スピード豊かなカウンターアタックが効果を発揮した。この結果、首位サウジとの勝ち点差は1に迫り、オマーンと引き分けたオーストラリアとの差は3にひらいた。3月のオーストラリア戦が最後の大一番となる。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。