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【田村修一の視点】2021年11月3日J1リーグ第34節 川崎フロンターレvs浦和レッズ

J1リーグ第34節 川崎フロンターレ1(1-0)1浦和レッズ
13:07キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数11,603人
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川崎が浦和と引き分け、4節を残し自身2度目となるJリーグ連覇を達成した。風間八宏前監督が時間をかけて礎を築き、鬼木達監督がそれを継承・発展させた川崎の安定度、成熟度は今季も群を抜いていた。同様の例はミハイロ・ペトロビッチと森保一のサンフレッチェ広島があるが、いずれにせよ数は多くない。継続性こそがチームを高いレベルで安定させる最大の鍵であるにもかかわらず、継続性を維持していくことがどの団体スポーツでもそうだがサッカーにおいても最も難しいからだ。川崎も、主力の高齢化は進んでいる。そして台頭する若手は、活躍の半ばでヨーロッパに移籍していく。それでもいかに継続性を維持していくか。クラブのマネジメントが考えるべきことである。

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。