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【森雅史の視点】2021年9月29日 J1リーグ第28節 川崎フロンターレvsヴィッセル神戸

J1リーグ第28節 川崎フロンターレ 3(0ー1)1 ヴィッセル神戸
19:03キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数4,932人
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神戸のあげた前半のゴールが試合の分かれ目となった。

前節から神戸は中4日、川崎は中2日。この違いが前半に現れた。神戸の三浦淳寛監督が「我々が狙った攻撃と守備が出来た」と振り返り、川崎の鬼木達監督は「前半少し受けてしまった」というほど前半は神戸のペースだった。ルーズボールは神戸の選手の前に転がり、川崎は後手に回りミスパスを連発した。

ところが三浦監督が1点リードしたことも要因として後半「フワッとした入り」になったという神戸に対し、ハーフタイムに鬼木監督が「やることをやれば強いのにそれが出来ていない」と「普段よりは熱くなって指示した」ことで火のついた川崎ではどちらが試合のヘゲモニーを握るかは自ずと明らかだった。そして主導権を奪った川崎は再び神戸にゲームのコントローラーを渡すことはなかった。

惜しむらくは両チームともコンディションがよくなさそうだったこと。そうすればもっと繊細な展開になっただろうことは間違いないはずだ。

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート