
【田村修一の視点】2026年2月15日 百年構想リーグ地域リーグラウンド第2節 ジェフユナイテッド千葉VS川崎フロンターレ
百年構想リーグ地域リーグラウンド第2節 千葉0(8PK9)0川崎F
13:00キックオフ フクダ電子アリーナ 入場者数16,389人
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90分間を渾身の力で戦い抜いた千葉が、PK戦は敗れたとはいえJ1復帰後公式戦で初めて勝ち点1を獲得した。
それは昨季まで、千葉が徹底して磨いてきた戦い方だった。組織の力を極限まで高め、そこに個の能力を加味する。両者がバランスよく調和したときに、得点が生まれチームも勝利を得る。だが、J2においても、それでは勝ち切れない相手が存在したのも事実だった。
J1になるとさらにレベルが上がる。川崎にしても持てる力の100%を発揮したわけではなく、戦術面で千葉に後手を踏んでの劣勢だった。小林慶行監督も語ったように、千葉への対策が進めば戦い方も変えてくる。それでもブレることなく、今のやり方を貫き通すと小林はいう。
ホームの観衆を味方に全力を出し切っても勝ち点1しか獲れない。それが今の千葉の現実である。だが、戦い切ることで得た自信も大きい。連戦が続く中で、チームと個の力をどこまで高められるのか。百年構想リーグでの千葉のテーマはこれに尽きる。
一方、PK戦の勝利により勝ち点2を獲得した川崎だが、試合後の長谷部茂利監督の表情には、試合内容と結果の兼ね合いに釈然としない様子が感じられた。90分間のゲームとその後のPK戦はまったくの別物。だが今節10試合中6試合がPK戦にもつれ込んだように、リーグ戦の順位にPK戦の結果が大きく作用する。カップ戦ならともかく、サッカーの本質からは離れた決着のつけ方は、逆にリーグ戦の価値を損なっているようにも感じられる。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。



