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【六川亨の視点】2021年6月16日 天皇杯2回戦 東京ヴェルディvsファジアーノ岡山

天皇杯2回戦 東京ヴェルディ0(0-0)1ファジアーノ岡山
18:00キックオフ 味の素フィールド西が丘 入場者数1,016人
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6月16日の天皇杯2回戦、マッチナンバー52は東京V対岡山というJ2同士の対戦となった。東京Vは直近のリーグ戦で16節は秋田に3-1、17節は岡山に1-0、18節は千葉に1-0と3連勝で天皇杯を迎えた。対する岡山も16節は松本に3-1、第7節は東京Vに敗れたものの、18節は新潟を1-0で倒してこの日の試合を迎えた。ただしリーグ戦から中2日の試合とあって、両チームとも主力を温存したのは仕方のないところ。

試合は気温が23・3度と低かったせいか、両チームとも攻守にアグレッシブに仕掛けた。自陣ではパスを回しつつ、アタッキングサードに入るとスピードアップしてフィニッシュを狙う。しかし残念ながら結果として雑な攻撃になり、両チームとも決定機はゼロ。決勝点は東京Vのキャプテン若狭のクリアミスを拾った野口が無人のゴールに流し込んだ。

それでも攻守の素早い切り替えからフィニッシュを狙う、緊迫感のある試合だった。それは一発勝負のトーナメントだったからか。それとも昨シーズンは降格がないためボールポゼッション重視のチーム作りをしているチームが多かった。しかし今シーズンはJ3への降格があるためリスク管理を優先し、ボールポゼッション率を下げたからなのか。こちらはもう少しJ2を取材してから再考してみたい。

 

 

六川亨(ろくかわ・とおる)

東京都板橋区出身。月刊、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任し、W杯、EURO、南米選手権、五輪を取材。2010年にフリーとなり超ワールドサッカーでコラムを長年執筆中。「ストライカー特別講座」(東邦出版)など著書多数。