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【森雅史の視点】2021年5月9日 J1リーグ第13節 横浜F・マリノスvsヴィッセル神戸

J1リーグ第13節 横浜F・マリノス 2(1ー0)0 ヴィッセル神戸
13:03キックオフ 日産スタジアム 入場者数4,977人
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戦術、奮闘、背景、物語などサッカーの試合には様々な興奮を誘う要素があるにしても、そのベースになるのは選手であることは間違いない。その意味では、この両者の戦いは誰が出場してどんなパフォーマンスを発揮するのかという一点に絞っても見どころが多い試合となった。

先発選手に限らず個性的な選手が顔を揃えているので次々に豪華なメンバーが投入される。特にビハインドを背負った神戸はリンコンやアンドレス・イニエスタを送り出し、個人の力でも圧倒しようとした。だがリンコンは接触プレーに踏ん張ることができず、イニエスタもコンディションの悪さが伺えるような内容でスタジアムを沸かせたのはスルーパス1本だけ。そんな中で「ゲームメーカー」としての役割を果たしたのはマルコス・ジュニオールのケガで20分に途中出場した天野純だった。うまく中盤での守備を外すと37分、38分に好機を演出し、41分の先制点に繋がるパスを供給する。80分にこぼれ球が天野の前にこぼれてきたのも、この試合で一番輝いた選手にボールが引き寄せられたとも思えるものだった。

惜しむらくは体調が整っていないように見える選手が多かったこと。その意味でも37節の神戸vs横浜FMに対する期待が膨らんだとも言えるだろう。

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート