
【森雅史の視点】2025年8月9日 J1リーグ第25節 東京ヴェルディvs横浜F・マリノス
J1第25節 東京V 1(0-0)0 横浜FM
18:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数 26,902人
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試合後、城福浩監督はこの日の戦略の一端を明かした。「ヤン・マテウスとエウベルはウインガーとしたらJリーグで1、2を争う選手。我々がボールを持っていれば、おそらく彼ら素晴らしいウィングがやりたくないことにエネルギーをかけなければいけない」。さらに横浜FMがスローペースでスタートするだろうという予想の下、東京Vは前半からハイペースで試合を動かした。
横浜FMはハーフタイムに渡辺皓太と植中朝日を投入。その渡辺がクロスにニアサイドで合わせたり、ポケットに飛び込んで決定機を演出したが、その後は東京Vのリズムに飲まれてしまう。そして62分、新井悠太が左サイドからペナルティエリアの前を横切り齋藤功佑へ。齋藤は持ち出すと左足でファーサイドにクロスを送り、そこに谷口栄斗がヘディングで合わせて決勝点を決めた。
キックオフ時点で180センチ以上あるフィールドプレーヤーは、東京Vが2人、横浜FMは5人。そのギャップをシンキングスピードを上げることで補ったという試合運びで、この日の勝利は東京Vに転がった。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート