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【森雅史の視点】2025年8月10日 J1リーグ第25節 FC東京vs鹿島アントラーズ

J1リーグ第25節 FC東京0(0-0)1 鹿島
19:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数 40,939人
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立ち上がりから両チームが攻め合う好ゲームになった。試合を引き締めたのは両GK。キム・スンギュと早川友基の冷静な状況判断と反応速度の速さがゴールを割らせない。それでもボールを支配して波状攻撃をかけるFC東京が優勢かと思われた81分、中盤で一度ボールをはたいた鈴木優磨が右サイドのスペースに流れ、折り返したボールに田川亨介がニアサイドで合わせて鹿島が先制。そしてそのまま凌ぎきった。

 

耐える展開から決勝ゴールを奪って勝つ、鹿島らしい勝負強さが出た試合だった。しかしFC東京には悲観的な要素しかないかというと、それは違うだろう。試合後、長友佑都は「やってるサッカーに対しては手応えを感じてますし、もちろん結果は大事なんで、そこは突き詰めなきゃいけないですけど、やってるサッカーとか、自分たちが目指すサッカーはこの状態で続けて積み重ねていきたいと思います」と、前を向いていた。

 

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート