スタグルの安心作用、小野伸二獲得の意図,的確なマリノス補強『今週のささゆか おすすめ3本』(8/13~)
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スタグルの安心作用、小野伸二獲得の意図,的確なマリノス補強『今週のささゆか おすすめ3本』(8/13~)(J論プレミアム)
『タグマ!サッカーパック』ユーザーに向けて、サッカーパック対象コンテンツをご案内するコーナーが復活。8月はサッカーマスコット情報を中心に執筆・イベント登壇などで活躍する「ささゆか」さんが毎週「これは!」と思った記事をおすすめとして紹介いきます。
※コンテンツ対象期間:8月5日~8月11日
■どのようにしてFC東京は全国の有名スタグルを集める事が出来たのか?【ご当地スタジアムグルメ in 青赤パーク】(J論プレミアム)
「ゼロックスじゃん…。」
この記事を読んでの第一声だ。もちろん褒めている。
味の素スタジアムに行っている友人がチャンピオンカレーの画像を流していた理由はこれだった。FC東京は青赤横丁に全国のスタジアムグルメを集めたのだ。
サッカーは勝敗が決まるからこそ感動を得られるのだけれど、結果に左右されない「安心」としての機能があるとライトなスタンスのサポーターとしては落ち着く。
マスコットも安心に含まれるが、相手チームのマスコットが可愛かったところで敗戦は受け入れられないし、むしろうちの子が世界一かわいいんじゃと捨て台詞を心で唱えながらスタジアムを背にしてしまうから、やはりここはグルメだ。
グルメは裏切らない。私たちはみんな心に井之頭五郎や海原雄山を飼っているから食が明日への活力になる。
今回はみんな大好きフクアリ名物の喜作に、世界最強スタグルのカマコロも集結した。
これはサッカーの試合に興味のない人もグルメフェスティバル的に楽しめそうだ。
スタジアムがサッカーファンだけでなく、一般の人も気軽に立ち寄れる場所になれば長期的に見て「この街にサッカーがある喜び」を広められるだろう。
後藤さんの記事が面白いのは課金部分である。
なんとスタグル提供側のインタビュー、これはサポーターも他クラブも必見だろう。
福島から出店された「いもくり佐太郎」のお言葉はサッカーサポーターとしては胸を打たれるような熱いものだった。自分たちの売っている商品のことよりも、地元チームの福島ユナイテッドFCのことを前向きにサポート下さっている。
まさかスタグル記事からこういった思いを受け取れるとは思わなかった。
「試合がメインだから余計なものはいらない」という意見も尊重するが、やはり食いしん坊の私はスタグルにロマンを感じるのだ。
マリノスも今年から「Catering&Delivery Service Association」の協力によりスタグルが充実したが、サポーターの満足度があがりトラブルが減ったように思える。
腹が減っては戦は出来ぬし、サポートも出来ぬのだ。
「ひだコロッケ」の”用意した食数は1,500食。FC東京から「多めに」という要請を受けてはじき出した。”という文章にFC東京サポーターの蝗っぷりを再確認して読了した。
■小野伸二選手 北海道コンサドーレ札幌からFC琉球への移籍加入記者会見【全文(後編)】(RYUKYU SOCCER PRESS)
小野伸二選手のFC琉球移籍。
夏の移籍シーズン、多くの日本人選手が海外挑戦するなど話題があったがこちらも大きなニュースである。
J3優勝、J2昇格からすぐの3連勝、6試合負けなしは衝撃で、一部サッカーファンの間ではジャンプ連載のテニス漫画の登場校になぞらえて「南の島から来た刺客」とも呼ばれていたほどだ。
主力選手の移籍など苦しい状況もあったが、この記事の前編で樋口監督がお話されている通り今のチームに必要なものも明確になった。そのパーツを埋めるには彼以上の存在はいない。
松原忠明さんとの関係性についてのやり取りでは小野選手のお人柄もうかがえるようである。
「沖縄をサッカー王国にしたい。」――会長のこの言葉に小野選手が共鳴して今回の移籍が叶ったが、前編・後編通して読めば樋口監督やスタッフはじめ、選手も琉球サポーターも同じ思いを共有し、1つの目標に邁進していることが伝わる。
その証拠に空いていたユニフォームスポンサーが8月2日に全て埋まるという良いニュースも確認できている。琉球では引き続きゆいまーるパートナーと冠し、沖縄をともに盛り上げるスポンサーを募集しているとのこと。
奇しくも沖縄には高原直泰の立ち上げた沖縄SVがある。同じ土地で黄金世代の盟友がライバル関係となって切磋琢磨するのは少年漫画よりも胸が熱くなる展開だ。
話題性抜群の琉球からこれからも目が離せない。
■日本代表 渡辺皓太を完全移籍で獲得。マリノスの今夏の補強は泉澤仁、伊藤槙人、中林洋次、エリキに次いで5人目。そして、さらなるアップグレードも・・・(ザ・ヨコハマ・エクスプレス)
マリノスにとってはこれ以上ないほどに心強い補強だ。
長い間共に戦ってきてくれた仲間が新しい道を選ぶ背中を見送りつつ、この夏も素晴らしい選手が多く加入してくれている。
しかしマリノスサポーターは落ち着かない。
これはサポーターの総意ではなく私個人の心情だが、数年前まで大切に育てた選手を引き抜かれては「俺たちはお前らの下部組織じゃない」と泣き言まじりにどっこい生きていた。また、2016年頃は主力選手の移籍でネガティブな報道に悩まされた。このクラブを信じていいのか…。このクラブで優勝を目指せるのか…。
シティ・フットボール・グループ(以下CFG)加入が素晴らしい話だったからこそ、何か裏があるのではないかと疑心暗鬼になった。情報量が足りない気持ちからゴシップの言葉をも渇望し、鵜呑みにした。
それから数年。「マリノスじゃなかったら来ていないくらい興味を持っていた。」と言われているのだ。これはヨコハマエクスプレスの渡辺皓太選手の鹿島戦前コメントである。
「どうだこれがCFGの力だ!」と胡坐をかけるメンタルならば良いのだが、どうしても数年前の自身の心境を重ね合わせてしまう。
ここで偉そうに振舞ったり、相手チームを憐れむような態度でいるのもまた違う。
移籍してきた選手を大事にして、選手本人が一番望むキャリアを進めるように応援し、1日でも長くプレーできるようにサポートをしていきたい。
カテゴリがJ1だから偉いだとか、世界的有名チームのサポートを受けているから格上なわけでもない。横浜を選んでくれた仲間と最高のサッカーを作りあげ、歴史を積み重ねていくのが筋だろう。
他チームのサポーターからその補強のエグさに「小机を火の海に」という言葉も出たが、まずはトリコロールギャラクシーで「小机を光の海に」するところから我々マリノスサポーターの応援は試されている。
プレースタイルが明確になったことや、日本代表選出、CFGの最新鋭のメソッド導入など諸々追い風が重なってこその補強だが、苦労なく決まっているわけではないこともヨコハマエクスプレスの読者ならば分かっているはずだ。
見えないところで尽力しているスタッフや、それを言葉にして伝えてくれる記者の気持ちに応えて試合も応援も結果を出したい。
1988年東京生まれ。フェリス女学院大学卒業後、一般企業に就職。広報経験を活かしたマーケティング考察やサッカーマスコット情報を中心に執筆・イベント登壇など活動中。肩書きは「サッカーマスコットを追いかける女」。サッカーライターを名乗りたいが、マスコットを愛でる能力の方が文章よりも遥かに適性を感じる。好きなチームは横浜F・マリノスとリヴァプール、パリ・サンジェルマン。趣味の海外旅行と合わせて訪れる海外クラブストア巡りが生きがい。2019年7月より「サポーターに寄り添うサッカー雑誌」をコンセプトにした共同運営マガジンesteem chant編集長を務める。夢は沢山の海外クラブストアを巡り、世界中のマスコットと会うこと。
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