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柏の強さと求心力の秘訣,対戦相手から見たサポートチーム,新戦力が噛み合うマリノス→『今週のささゆか おすすめ3本』(8/27~)

有料WEBマガジン『タグマ!』編集部の許可の元、タグマ!に掲載されている有料記事を一部掲載いたします。


柏の強さと求心力の秘訣,対戦相手から見たサポートチーム,新戦力が噛み合うマリノス→『今週のささゆか おすすめ3本』(8/27~)J論プレミアム

タグマ!サッカーパック』ユーザーに向けて、サッカーパック対象コンテンツをご案内するコーナーが復活。8月はサッカーマスコット情報を中心に執筆・イベント登壇などで活躍する「ささゆか」さんが毎週「これは!」と思った記事をおすすめとして紹介いきます。
※コンテンツ対象期間:8月19日~8月25日


オルンガ「私が得点王になることより、チームが勝つことが最優先」/J2第29節 岐阜 vs 柏【試合終了後コメント】
(柏フットボールジャーナル)

カテゴリが違えども、その猛攻の噂はよく聞こえてくる…柏レイソルだ。
今節で11連勝、4得点。苦しい時期もあったが修正し、着実に勝ち点を積み重ねてきた。
思えば今年のシーズンオフも主力はほとんど流出せず、そのままの強さを持ってJ2を無双する。このクラブの強さと求心力の秘訣はオルンガ選手のコメントにあった。
全ての選手がチームの和を大切にしてプレーしている。その和を生み出す雰囲気が端々から伝わる。よく日本人ストライカーにはエゴイズムが足りないと言われるが、Jリーグに関して言えばストライカーがエゴイズムを持っているほど、クラブが苦しむ。
今季の目標は明確だ。選手もスタッフも全員が昇格と優勝に焦点を合わせている。
柏レイソルは、強い。沢山褒めたので江坂任選手をくれないか。

【名古屋vs横浜FM】レビュー:満員の瑞穂で味わった屈辱の5失点。”仕留める”の意味を再考すべき時が来ている(赤鯱新報)

タグマ!サッカーパックの特徴と言えば応援クラブだけにとどまらず、豊富なジャンルのサッカーマガジンの購読が出来ること。
対戦相手のクラブのマガジンで試合を振り返るのも応援クラブを客観的な視点で見ることが出来、戦術理解が深まるからサッカーを好きになりたての人も、長年追い続けている人にもありがたいシステムだ。
そういった側面からのご紹介をしたかったのだが、マリノスサポーター目線からすると8月1週目はJ1の試合がなく、2週目以降は対戦相手のマガジンがサッカーパック対象外…戦術理解どころか主観的に振り返り続け、マリノスを毎週褒めちぎってばかりのおすすめ3本を産み出してしまった。
今週のマリノスの対戦は名古屋グランパス。タグマ!には赤鯱新報という良質なマガジンがある。記事更新数も多く、私が担当していた8月も全体ランキングに必ずランクインするほどだ。
マリノス目線から見れば最後まで脅威だったあの攻撃も、長年名古屋の試合を見続けてきた今井記者ならではの冷静で細かな分析。ヨコハマ・エクスプレスも照らし合わせて読むと、マリノスは思うようなゲームコントロールが出来ていなかったということだが、名古屋目線からは違って見えていたようだ。
試合結果には表れなかったが、名古屋グランパスは個の力が際立った選手ばかり。
今月は期待の若手である山田康太選手をレンタル移籍で獲得するなど、秋からチームの勢いが増すことは間違いない。次節のFC東京戦は先着10000名にマスコットのグランパスくんユニフォーム配布などスタジアムも満員にする施策も要注目だ。マスコットをおろそかにせずニーズを確実に読み取る力もそうだが、辛い状況で選手を鼓舞できるのは満員のファミリーが送る声援であることを、名古屋グランパスは知っている。
沢山褒めたので山田康太選手を返してくれないか。

遠藤渓太が意地の2ゴール。ここまでリーグ戦1得点の男がわずか10分以内に2得点 [J24節 名古屋戦レビュー] (ザ・ヨコハマ・エクスプレス)

横浜F・マリノス久々のリーグ戦勝利。優勝を目指せる位置にいるからこそ、この状況が苦しかった。しかし、サポーター以上に選手がもがいていた。そして手にした勝利!
特に遠藤渓太選手である。シティ戦でのゴールからハードな起用に耐えつつ、連続して活躍を見せているが、夏には同じポジションのマテウス選手が加入。そのプレッシャーは計り知れない。
しかし10分以内の2得点で結果をしっかり出した。
新加入のエリキ選手はスーパーゴールだけでなく、アシストにもセンスが光る。
何よりも点差に惑わされず、なお「もっとやれることがある」とハングリーさを見せる選手たちだ。シティ・フットボールグループが一日でメソッドを仕込んで出来たチームではない、数年かけて苦しさを乗り越えながら築いたマリノス流システムだ。そのチームワークを出してこそマリノスなのである。
こうして選手層が厚くなったマリノスが12月にシャーレを掲げるであろう予想を大胆にして8月のささゆかおすすめ3本を締めくくりたい。
沢山書いたのでマリノスを優勝させてくれないか。

ささゆか

1988年東京生まれ。フェリス女学院大学卒業後、一般企業に就職。広報経験を活かしたマーケティング考察やサッカーマスコット情報を中心に執筆・イベント登壇など活動中。肩書きは「サッカーマスコットを追いかける女」。サッカーライターを名乗りたいが、マスコットを愛でる能力の方が文章よりも遥かに適性を感じる。好きなチームは横浜F・マリノスとリヴァプール、パリ・サンジェルマン。趣味の海外旅行と合わせて訪れる海外クラブストア巡りが生きがい。2019年7月より「サポーターに寄り添うサッカー雑誌」をコンセプトにした共同運営マガジンesteem chant編集長を務める。夢は沢山の海外クラブストアを巡り、世界中のマスコットと会うこと。


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