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【大宮】和田拓也 – 苦境で輝いた”安定”の価値(前編)【選手レビュー2017】

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■不安定の中の安定に感じた頼もしさ

負傷離脱する時期もあったが、終わってみれば25試合に出場し、出場時間はチーム4位の2217分。2017シーズンも和田拓也の安定感は健在だった。長いシーズンの中、らしくないプレーの多い試合もあったものの、引きずることなく次の試合では修正する姿には頼もしさも感じられた。

もともと戦術眼に優れ、試合ごとのチームの戦いについて時に厳しく、時に確かな自信とともに振り返る。その姿勢はシーズンの振り返りになっても変わらない。J2降格という結果を受けて「1年間、チームの戦い方とかが安定しなかったことが大きな原因だと思います」と率直に語った。

ただ、和田自身がチームの不安定さを言い訳にしたことは、一度たりともない。むしろ、チームが不安定な時期が長かったからこそ、その中での不変さが際立った。

降格濃厚だった第33節・甲府戦、そして降格が決定して迎えた最終節・川崎F戦でのパフォーマンスが象徴的だ。いずれの試合でも、大宮が得た完全な決定機は1回ずつ。その両方でシュートを放ったのが和田だった。彼のポジションが左サイドバックということも鑑みれば、いかに特筆すべきことかは言うまでもないだろう。

●後編へ続く


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