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【大宮】茨田陽生 – 責任とともに戦い抜いた勝負のシーズン(前編)【選手レビュー2017】

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■初の移籍、勝敗の責任を負う覚悟

加入1年目の茨田陽生にとって、さまざまな意味で難しさを感じたシーズンであることは、想像に難くない。アカデミー時代からの柏一筋に別れを告げ、初の移籍で大宮にやってきたが、本領発揮できた試合は数えるほど。加入当初から「中心になってチームを回すことが大事」と自身に課していただけに、新加入ながら勝敗への責任感は人一倍だった。

今季のチームが始動し、キャンプから技術レベルの高さを見せ付けていた茨田は、開幕時にはすでに欠かせない存在となっていた。家長昭博のいなくなったチームにおいて、主にボールの”落ち着きどころ”として機能。自陣の深い位置からでも正確なパスを届けるキックも含め、新たなタイプのプラスαだったことは間違いない。

だからこそ、その存在が結果に結び付かなかったことが悔やまれる。開幕から連敗が続き、バランスを模索していく中で、持ち味の出づらい状況にも直面した。

それでも言い訳をするのではなく、自身の中に原因を求めたのは、そのストイックさ故だろう。降格決定後の「中盤の評価は順位だと思っていますし、それを1年間通して受け止めなきゃいけない」という言葉が印象的だ。3人の指揮官の下でベストを尽くしてきたからこそ、すべての結果を正面から受け止める。

●後編へ続く

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