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【大宮】加藤順大 – かつてない逆境の中で手にしたもの(前編)【選手レビュー2017】

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■熾烈なポジション争い、遠い勝利、負傷離脱

大宮加入3年目の今季、加藤順大はこれまでと同じく熾烈なポジション争いとともにシーズンをスタートした。昨季終盤の快進撃を支えた塩田仁史が開幕レギュラーをつかみ、加藤順の出場は第3節から。そこから先発出場を継続しながらも勝利は遠く、負傷離脱も経験した。

さらに伊藤彰監督就任後は松井謙弥の先発が続き、継続して出場できるようになったのは、リーグ戦中断明けの第19節・神戸戦で先発を再奪取して以降のこと。ただ、苦しいチーム状況の中で失点は減らず、自身としても本来のパフォーマンスを発揮できていたとは言いがたい。

当時、苦境脱出に向けてもがく加藤順は、次のようなコメントを残している。

「自分たちが置かれている状況というのを常に理解して戦わないといけないと思いますし、その中でも対戦するのは次節の相手でもなく、目の前の相手。その積み重ねは本当に重要だと思っています。J2優勝したときも、1試合に懸ける気持ちを毎試合持っていたことが結果につながっていたと思います」

常日頃から”一戦必勝”を口グセにしている守護神は、状況が悪いからこそ原点回帰を志した。結果としてチームは降格の憂き目に遭ったが、終盤戦に入ってからの背番号1のパフォーマンスは目覚ましいものがあった。

●後編へ続く

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