「Jリーグを目指すクラブがスタジアムを整備して入会を目指す、これはJリーグのクラブ経営的にも期待できると考えています(Jリーグ・佐藤氏)」~2017年のスタジアム動向より~
有料WEBマガジン『タグマ!』編集部の許可の元、タグマ!に掲載されているJリーグクラブ記事を全文掲載させていただいております。
今回は「Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~」からの記事になります。
「Jリーグを目指すクラブがスタジアムを整備して入会を目指す、これはJリーグのクラブ経営的にも期待できると考えています(Jリーグ・佐藤氏)」~2017年のスタジアム動向より~(2)(Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~)
2017年09月11日更新
一昨年オープンした吹田スタジアムや今年オープンしたミクニワールドスタジアム北九州、最近では今年7月にヴァンフォーレ甲府の新スタジアム建設地が決定し(※)、今月10日にはFC今治が使用する「ありがとうサービス. 夢スタジアム」がオープンするなど、現在日本各地でスタジアム建設をめぐる動きが活発となっている。
そこで今回は、今年2月に行われたJリーグキックオフカンファレンス第3部での、Jリーグ経営管理本部・クラブ経営戦略部スタジアム推進グループ・佐藤仁司マネージャーの話を振り返りながら、2017年のスタジアム動向について掘り下げていきたい
①日本初のゼロタッチスタジアム「ミクニワールドスタジアム北九州」はこちら
○佐藤仁司マネージャー
「先ほど、北九州からフェリーに乗って翌朝松山に就くという話をしましたが、松山から特急電車で40分行ったところにあるのが、愛媛県の今治市です。愛媛県の『ありがとうサービス夢スタジアム」が今年の夏にできます。(※9/10オープン)。
②FC今治「ありがとうサービス夢スタジアム」
これはJリーグというよりも将来Jリーグへの入会を目指す100年構想クラブ「FC今治」、皆さんには岡田武オーナーのFC今治のと申し上げた方が分かりやすいかもしれませんが、そのホームスタジアムとなるスタジアムです。
写真でご覧いただいくと奥に見えるのがメインスタンドから見た風景をご覧いただきます。このスタジアム、バックスタンドが実はありません。スタンド3方でJ3要件を満たしたスタジアムとなります。去年の10月にはJFLのヴァンラーレ八戸が八戸に5000人のスタジアムを整備されました。これは防災拠点としてのスタジアムのあり方でした。それに続くスタジアムです。
このようにJリーグを目指すクラブがスタジアムを整備して入会を目指す、これはJリーグのクラブ経営的にも期待できると考えています。
と言いますのも、Jリーグのスタジアムごとの入場料収入、いち観客あたりの単価を見ると、必ずサッカースタジアム(専用スタジアム)が上位に来ます。ですから、こういうサッカースタジアムをホームにしてプロを目指すクラブが出てきたことはことは、Jリーグとしても大変嬉しいニュースです」
【参考】J1各クラブのチケット単価(円) ※データは2015シーズンのもの
下記資料を元に編集部が作成。○=サッカー・球技専用スタジアム、△=専用スタジアムと陸上競技場を併用、※G大阪は吹田スタジアムオープン前
備考:
平均単価についてはデロイト・J-League Management Cup 2015より引用
(3)へ続く
「Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~」ではこのほかにも下記の記事などを掲載中です。