異論なし御厨貴文レフェリーのJリーグ最優秀主審賞の裏で、知られざる国際審判員たちの過酷な舞台での活躍
幕を閉じた2024年シーズンJ1リーグ。
御厨貴文レフェリーのJリーグ最優秀主審選出に、レフェリーフリークたちも異論はないと思う。柏レイソル×ヴィッセル神戸戦でのVAR介入でのPK、さらには4分もかかったVARオンリーレビューがあったにも関わらず、試合後のフィールド上の両選手には清々しさが溢れていた。正確な判定以上に、ゲームを無事に着地させる「魅力的で楽しい」(サッカー競技規則より)ノーサイドを生み出す事が求められるフットボールのレフェリーにとっては、これ以上の光景はない。
そんな御厨レフェリー同様に、Jリーグでも試合を担当しつつ、飛行機での15時間以上の移動後に国際試合を担当しているレフェリーもいる。
たとえば、荒木友輔レフェリー。FIFAワールドカップ26アジア最終予選のビッグマッチであるイラン×カタール戦を日本からの大移動後に見事にコントロールし、パレスチナ×韓国も普通に終わらせた。
谷本涼レフェリー、西橋勲・聳城巧アシスタントレフェリーのトリオは、ACL2のセパハン×イスティクロル戦後、ミサイル攻撃による中東空路閉鎖の影響で帰国できない状況に追い込まれていた。
JリーグチームはAFC東地区での試合になるため、公平性を期すためにも審判員は長時間の移動となるAFC西地区を割り当てられる事が多い。毎回、10時間前後の移動、そして今年で言えば緊迫した政治状況も加わる。実は、かなり過酷なコンディションを強いられているのだ。
DVD『国際審判員(主審・副審)』では、荒木レフェリーにFIFAレフェリーに求められるタフさ、国内と国外でのレフェリングの違い、90分間で変える基準等について国際親善試合の映像をもとに語って貰い、その後で実際に飯田淳平レフェリーの国際親善試合の舞台裏にカメラが密着。ボケイロ(審判間で試合中にやりとりする無線機)音声をクリアに収録した。
映像に映し出される国際審判員たちのレフェリングは圧巻である。
■DVD『国際審判員』ダイジェスト動画
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