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【森雅史の視点】2025年11月30日 J1リーグ第37節 横浜F・マリノスvsセレッソ大阪

J1リーグ第37節 横浜FM 3(1-1)1 C大阪
14:04キックオフ 日産スタジアム 入場者数 42,665人
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もしも横浜FMの大島秀夫監督がJリーグ初出場となるGK木村凌也を起用することでDFラインに刺激を入れようとしていたのなら、名采配だったと言えるだろう。この点の真相を監督は語らなかったが、開始3分に迎えたピンチを防ぐと、その後もDF陣は素早いカバーでC大阪のシュートを許さない。この戻りの速さがC大阪との差になって現れたのが25分の横浜FMの先制点だった。GKが弾いたボールにいち早く反応したのは植中朝日。そこまで数多くのチャンスを作っていたC大阪の一瞬の弛みだった。

 

もっとも木村は前半終了間際にPKを取られて同点にされるなど、まだ経験不足の部分が見え隠れしていた。61分、渡辺皓太がオーバーヘッドで出したパスに走り込んだジョルディ・クルークスが追加点を取っても、安心できるような展開ではなかった。C大阪が前半の調子で攻撃すれば試合の流れは違っただろう。だが64分、前半笛が吹かれた後にボールを蹴って警告をもらっていた髙橋仁胡が、腕で相手の喉を押す形となり2枚目の警告で退場になると、あとはホームチームのリスクは減った。最後は90+6分、C大阪のCKからディーン・デイビッドがカウンターからループシュートを決めて3-1。今シーズン残留争いで苦しんだ横浜FMはホーム最終戦を快勝で飾った。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート