J論 by タグマ!

【森雅史の視点】2025年7月5日 J2リーグ第22節 ジェフユナイテッド千葉vsサガン鳥栖

J2リーグ第22節 千葉 0(0-1)2 鳥栖
19:03キックオフ フクダ電子アリーナ 入場者数 12,829人
試合データリンクはこちら

 

千葉にとって大きな誤算だったのは田中和樹が14分に負傷交代を余儀なくされたことだろう。もっとも、それでも鳥栖のパスワークは千葉を混乱させた。千葉がプレスにいくものの、鳥栖はさまざまなリズムでパスをつなぎ、千葉に付けいる隙を与えなかった。

 

31分、そのパスワークで右サイドを崩して西川潤が折り返すと、山田寛人がきれいに蹴り込んで鳥栖が先制した。さらに69分、またも右サイドを崩して西澤健太が折り返すと、クリアしようと飛び込んだ選手の足に当たってはいるオウンゴールで鳥栖がリードを広げる。千葉もその後反撃するが、泉森涼太の好守の前にゴールを奪えず、千葉の敗戦となった。

 

鳥栖のパスワークは今のJ2リーグでも見所の一つだと言える。ゴールを奪うという点の弱点は見え隠れするが、サッカーの楽しさを表現しているチームであることは間違いない。

 

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート