
【森雅史の視点】2025年6月21日 J2リーグ第20節 RB大宮アルディージャvsサガン鳥栖
J2リーグ第20節 大宮0(0-0)0 鳥栖
19:03キックオフ MACK5スタジアム大宮 入場者数 11,836人
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前半は大宮が鳥栖を押し込める。後半は鳥栖が押し返す。一進一退が続いた試合は両チームが最後のワンプレーを決められず0-0の引き分けに終わった。
その中で特に印象的だったシーンは81分。鳥栖の井上太聖の前に、ピッチの横から予備のボールが入ってきてしまった。井上がそのボールを蹴って外に出したところにプレー中のボールが飛んでくる。これを井上はクリアミス。ここからボールが繋がって、最後はファビアン・ゴンザレスが倒されてPKになった。
井上とチームメイトは猛抗議するが判定は覆らず。しかしPKをこの日MOM級の活躍を見せたGK泉森涼太が防ぎ、鳥栖は事なきを得た。試合後、井上は「自分がやるべきことに集中すべきだった」と反省しきり。鳥栖はGKからのビルドアップの巧みさと次々の若手選手を投入してペースを上げる采配が光っていたので、これで決勝点が生まれなかったことは幸いだった。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート