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【森雅史の視点】2025年4月11日J1リーグ 第10節 FC東京vs柏レイソル

J1リーグ第10節 FC東京 1(1-0)1 柏
19:03キックオフ 国立競技場 入場者数43,813人
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雨に濡れた芝のおかげでボールスピードが上がり、スピーディな展開の白熱した試合になった。立ち上がりから柏がボールを支配するが、35分、ゴール前のクリアミスが仲川輝人に渡り、仲川が蹴り込んでFC東京が先制する。しかし後半アディショナルタイム。右からのクロスを途中出場した木下康介が粘ってゴールに突き刺し、柏がドラマチックな同点劇を演じた。

 

ボール保持を志向する両チームだがパス回しの完成度は柏が上。一方で、ボール保持率はFC東京が37パーセント、柏が63パーセントと圧倒する。ところがシュート数はFC東京の10本に対して柏は13本。枠内シュートはともに4本ずつと、主導権を握りながらもシュートが打てないという問題点も露呈した。もっとも、このボールを保持するもののフィニッシュが少ないというのは日本サッカーの課題の一つ。両チームがどう解決していくか、シーズンを通じて見たいところだ。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート