【田村修一の視点】2024年10月5日 J1リーグ第33節 柏レイソルvs横浜F・マリノス
J1リーグ第33節 柏1(1-0)0横浜FM
16:03キックオフ 三協フロンテア柏スタジアム 入場者数12,914人
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5試合連続で勝利が無かった柏が横浜FMを1対0と下し、ホームで3カ月ぶりに勝ち点3を獲得して順位も15位へと浮上した。立ち上がりから強力なプレスで圧力をかけ、マテウスサヴィオが先制点を決めた後は、横浜MFの攻撃を受け止める格好となったが、強いモチベーションで戦いにひるむことなく1点を守り切った。何度か訪れたカウンターのチャンスをものにしていたら、もう少し楽に勝ち切れていただろう。とはいえ今後に向けて自信となる勝利であるのは間違いない。
一方の横浜FMは、3日前のACL蔚山戦とは明らかにインテンシティの違いがあった。ターンオーバーで臨んだ試合とはいえ、中盤の構成に難があり、チャンスは作り出しても決めきれない。後半は選手を代えて立て直しを図ったが、粘り強く守る柏のゴールをこじ開けられなかった。ただ、今のマリノスが本気で狙うターゲットはルヴァン杯や天皇杯、ACLであってリーグ戦ではない。その意味では想定内の内容であり結果だったと言えるかも知れない。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。