【田村修一の視点】2022年2月27日 J1リーグ第2節 柏レイソルvs横浜F・マリノス
J1リーグ第2節 柏レイソル3(1-1)1横浜F・マリノス
15:03キックオフ 三協フロンテア柏スタジアム 入場者8,918人
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水曜の川崎戦では横浜の長所が存分に発揮されたのに対し、柏戦は弱点が端的に露呈した。プレーとパスの強度の欠如、守から攻への切り替えの速度の欠如が、先制点奪われた後の柏の守備をスムーズに機能させた。川崎戦ではスピーディーに繋がったパスが、この日は次々とインターセプトされて柏が効果的な攻撃を生み出していく。プレーに十分な強度があれば、たとえ奪われてもそこからすぐに奪い返して攻撃を仕掛けれるがこの日は違った。畠中の退場など不運もあったとはいえ、柏に長所を封じ込められたわけではない。自分たちのサッカーを貫き通せなかったことによる典型的な敗戦といえた。他方の柏は、ちばきんカップから攻守に安定した戦いぶりを見せている。この試合ではマテウスサヴィオ、ドウグラス、細谷の攻撃陣が光った。これで暫定首位。上位での戦いも期待できる。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。