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【森雅史の視点】2024年8月24日 J2リーグ第28節 横浜FCvs徳島ヴォルティス

J2リーグ第28節 横浜FC 2(1-0)0 徳島
18:05キックオフ ニッパツ三ツ沢球技場 入場者数5,445人
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勝負は技術だけでは決まらないということが出た試合だった。

 

5分の先制点はバックパスを追ってカットしたボールがゴールに飛び込んだもの。70分の追加点はGKがファインセーブで防いだボールの処理が遅れたところを突いたもの。どちらも泥臭いゴールだったが、それが勝点3を生んだ。

 

早い時間に先制点を奪った横浜FCのほうが試合を支配したものの、その後は徳島もしっかりと踏ん張り、先制点を失った後は残り20分まで耐え抜いていた。横浜FCは決定的なチャンスを作りながらも点が入らないというイヤな流れを感じていたかもしれない。だが追加点で試合の大勢は決した。

 

シーズン当初低迷し、監督交代劇まであった徳島がプレーオフ圏を狙う順位まで来たのは奇跡的と言えるだろう。だが本当にプレーオフに進出するためには、もう一度奇跡を起こすために、泥臭いゴールでもいいので積み上げるしかない。残り10試合、まだまだドラマはありそうだ。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート