【森雅史の視点】2024年5月6日 J1リーグ第12節 湘南ベルマーレvsサガン鳥栖
J1リーグ第12節 湘南 2(1-1)1 鳥栖
16:04キックオフ レモンガススタジアム平塚 入場者数10,282人
試合データリンクはこちら
勝って降格圏を脱出したい両チームの戦いは、あっさり先制点が決まるという展開で始まった。13分、CKを富樫敬真が会わせて鳥栖が1点をリードする。湘南にとっては12試合で24失点目と、この試合でも守備の綻びが起きた。
ただし、一方の鳥栖も前節までの11試合で21失点を喫するなど守備の脆さが目立つ。ボール保持者、走り込む選手へのチェックが甘くなり、25分、阿部浩之のクロスをゴール正面でフリーとなった福田翔生が決めて同点に。さらに46分、阿部がシュート技術の高さを見せて鳥栖ゴール右にボールを滑り込ませた。
チーム全体の総走行距離は湘南の116.401kmに対して鳥栖は118.023km、総スプリント回数は湘南が125回に対して鳥栖は157回。数値が上回る鳥栖が敗戦し、決定機も湘南のほうが多かったということは、鳥栖の動きがバラバラになっていることを象徴している。しばらくは苦戦が続きそうだ。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート