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【森雅史の視点】2024年3月30日 J1リーグ第5節 FC町田ゼルビアvsサガン鳥栖

J1リーグ 第5節 町田 3(1-1)1 鳥栖
15:03キックオフ 町田GIONスタジアム 入場者数7,062人
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開始早々の5分、町田はお家芸とも言えるロングスローを起点に藤本一輝がヘディングシュートを決めてあっさり先制した。その後も積極的に攻撃を仕掛けるが、34分、鳥栖が進歩した姿を見せた。去年までのボールをつなぐスタイルに加えて、相手ディフェンスラインの裏に早めにボールを入れて突破する。菊地泰智が出したボールにマルセロ・ヒアンが抜け出して同点ゴールを決めた。

しかし町田は慌てなかった。後半じっくり攻め、54分、鳥栖のパスが乱れるところを見逃さず、ボールを奪ってサイドを突破し、最後のはオ・セフンが合わせる。オ・セフンはさらに57分、打点の高いヘディングシュートを決めて勝利を確定させた。

この3つのゴールに絡んだのが平河悠。すべて平河のクロスが得点をお膳立てした。今シーズンに入って平河は絶好調。U-23日本代表としてマリ戦でもゴールを挙げており、今、乗りに乗っていると言っていいだろう。故郷・佐賀県のチーム相手に見せた大活躍が、若きアタッカーの地位をますます押し上げた。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート