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【田村修一の視点】2024年2月21日 AFCチャンピオンズリーグラウンド16第2戦ヴァンフォーレ甲府vs蔚山現代

ACLラウンド16第2戦 甲府1(0-1)2蔚山
18:00キックオフ 国立競技場 入場者15,932人
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ヴァンフォーレ甲府が蔚山現代に第1戦に続き連敗し、アジアチャンピオンズリーグのラウンド16で敗退した。

グループステージは堂々の1位通過。メルボルン・シティFCやブリーラム・ユナイテッドといったアジアの強豪クラブを相手に、プレーのクオリティで上回って勝ち上がった甲府だったが、韓国チャンピオンの蔚山は攻守においてワンランク上であると認めざるを得ない試合内容であり結果だった。

だが、それでも、甲府は自分たちらしさを発揮した。蔚山の先制点の後も攻撃の手を緩めず、拮抗した戦いから木村のドリブルやファビアン・ゴンザレス、ピーター・ウタカの突破で蔚山の固い守備に徐々に穴を空けるようになった。後半はさらにゲームを支配し、それが43分の三平の得点へと繋がった。

勝負自体は蔚山が開始11分にカウンターから得点を決めた時点でほぼ決まってしまった。だが、最後まで得点を取りに行く甲府の姿勢が、見るものの心に温かい火をともした試合であった。そしてそれは第1戦で3対0と完勝しながら、昨日の第2戦も甲府に対して真剣かつ真摯な戦いで蔚山が応えたからこそ実現した試合でもあった。

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。