【田村修一の視点】2023年10月17日 代表親善試合 日本代表vsチュニジア代表
代表親善試合 日本代表2(1-0)0チュニジア代表
19:14キックオフ ノエビアスタジアム神戸 入場者26,529人
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日本がチュニジアに快勝し、国際試合の連勝を6に伸ばした。
終盤を除き、日本が一方的にボールを支配する展開となったが、得点はそう簡単ではなかった。前がかりにプレスをかけボールを奪いにいくと、日本のスピーディな攻撃に守備ブロックを簡単に崩されると察知したチュニジアは、退いて守り日本にスペースを与えない守備に徹した。その組織力と個の守備能力の高さに日本は手を焼いた。
それでも2点を決めたところに、日本の充実ぶりがうかがえる。旗手のパスが相手ディフェンダーに当たりチャンスになった古橋の先制点と、久保のサイド突破からのクロスを決めた伊東の追加点。相手守備ブロック内での綻びを突くプレーとスピーディなサイド攻撃。どちらも日本らしい得点で、これからのアジア勢との戦いに向けても実りが多かったといえる。
この6連勝で日本は、カタールワールドカップ後に最も進化したチームであることを示した。世界的な注目度はまだそれほど高くはないが、今後も結果を出し続けていけばそれも上がっていくだろう。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。