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【森雅史の視点】2023年8月25日 J1リーグ第25節 湘南ベルマーレvs浦和レッズ

J1リーグ第25節 湘南 0(0-0)1 浦和
19:03キックオフ レモンガススタジアム平塚 入場者数10,361人
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積極的に仕掛けたのは湘南だった。走力を生かしてペナルティエリアに何度も迫る。だがラストパス、あるいはその1つ前のパスの精度が悪く、決定機をつくるには至らない。クオリティを示すべき場面で単純なキックミスが続いてしまった。

浦和はそんな湘南をどっしりと受け止めた。余裕を持って受け止めて決定的な仕事をさせず、逆に高い技術を生かして反撃する。ただし決して手数は多くなかった。この展開なら無得点引き分けというのも十分考えられただろう。

そんなゲームで鋭い光を放ったのがホセ・カンテだった。振り向きざまの意表を突くシュートは得点の勘所を掴む才能を如実に表していた。もっとも、湘南がクリアを浦和に渡してしまった場面から生まれたゴールだったのだ。湘南の「焦り」が自らの足を動かなくしているのかもしれない。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート