【田村修一の視点】2023年8月22日 ACLプレーオフ 浦和レッズvs理文
ACLプレーオフ 浦和3(2-0)0理文
19:30キックオフ 埼玉スタジアム2○○2 入場者15,568人
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アジア王者の浦和が、理文(香港)を破り今季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)グループリーグ出場権を獲得した。
試合は開始10分で決まった。キックオフから高いインテンシティで理文陣内に攻め込んだ浦和は、大久保の右サイドを起点に得点機を作り出し、小泉(3分)と興梠(6分)のゴールで瞬く間に2対0とリードした。さらに続くゴールチャンスはオフサイドにより取り消されたが、以降は得点よりもゲームをコントロールすることに意識を集中し、理文にほとんどつけ入る隙を与えなかった。
全力で戦えば大量得点をあげることも可能だった相手に対し、後半アディショナルタイムの関根の得点(90分+2分)も含め3対0に終わったのは、ファンやサポーターがカタルシスを得た試合とは言い難かった。とはいえ新加入の中島や怪我から復帰の岩波が、戦力として戦える目途がたったことは、今後のACLやJリーグの戦いにおいて朗報だった。チームとして伸び盛りの浦和が、これからどれだけ進化(プレーのクオリティと選手層に関して)していくのかとても興味深い。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。