【六川亨の視点】2023年7月23日 明治安田Jリーグワールドチャレンジ2023 横浜F・マリノスvsマンチェスター・シティ
明治安田Jリーグワールドチャレンジ2023 横浜FM3(2-2)5マンチェスターC
19:01キックオフ 国立競技場 入場者数61,618人
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2019年以来の対戦となった横浜FM対マンチェスターC戦。4年前はマンチェスターCが3-1で勝ったが、今回の対戦ではプレミアリーグ3連覇に加えてFAカップにCL初優勝の“トレブル”も達成しての来日とあって、ベップ・グアルディオラ監督のサッカーは完成度を高めていた。
キックオフ時の気温は29・8度、湿度48パーセントと数日前に比べれば過ごしやすい方とはいえ、来日したばかりのシティの選手にとってはかなりの負担だったはず。にもかかわらず試合開始と同時に前線から惜しみなくプレスをかけた。ボールを失うと複数人で囲むと高い位置で奪い返して波状攻撃を仕掛ける。コンパクトな陣形による複数人が連動したプレスのため、1人1人の移動距離が短くてすむのが彼らの強みであり、それは高温多湿という悪条件下でも変わることはなかった。
横浜FMもカウンターから2点を先行するなど健闘した。しかしシティは“1軍半”のメンバーでも前半で同点に追いつくと、後半開始と同時にGK以外の10人を交代。するとCFアーリング・ハーランドが2ゴール、ボランチのロドリも狙い澄ましたミドルで詰めかけた観衆の期待に応えた。
六川亨(ろくかわ・とおる)
東京都板橋区出身。月刊、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任し、W杯、EURO、南米選手権、五輪を取材。2010年にフリーとなり超ワールドサッカーでコラムを長年執筆中。「ストライカー特別講座」(東邦出版)など著書多数。