【森雅史の視点】2023年3月3日 J1リーグ第3節 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島
J1リーグ第3節 横浜FM 1(1-1)1 広島
19:03キックオフ ニッパツ三ツ沢球技場 入場者数 10,854人
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試合の立ち上がりはハイ・インテンシティの中でテクニックを生かす好ゲームになった。3分、激しいチェックでボールを奪うと満田誠が深くまで切れ込みグラウンダーのクロスを入れる。そこに東俊希が飛び込んで早速広島が先制点を挙げた。その後も広島ははつらつとしたプレーで去年の覇者に迫るが、GK一森純の攻守やポストが追加点を阻止した。
だがそんな広島の主導権は1つのプレーで途切れてしまう。ナッシム・ベン・カリファがパスを相手に渡してピンチを迎えると、そこからは一気に横浜FMのペースに。そして19分、エウベルと満田がゴールライン付近までボールを争い、エウベルが勝って中央で待つアンデルソン・ロペスに。マークを外していたアンデルソン・ロペスは難なくプッシュして同点に追いついた。
広島は最初のハイペースがたたったのか、ここから守備の時間が続く展開になる。一方の横浜FMはここぞとばかりに攻め立てるが、77分に永戸勝也が退場になると広島もやや持ち直して、最後は攻め合う展開になった。だがお互いにチャンスをゴールに結実できずタイムアップ。前半25分までは強度の高い試合になったが、そこからやや落ちてしまったのは序盤戦ということで、まだペース配分がうまくいっていないからかもしれない。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート