【田村修一の視点】2022年3月6日 J1リーグ第3節 横浜F・マリノスvs清水エスパルス
J1リーグ第3節 横浜F・マリノス 2(2-0)0 清水エスパルス
14:03キックオフ 日産スタジアム 入場者数14,752人
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横浜が前節の神戸戦とは選手を大幅に入れ替えながら、プレーの強度とクオリティを維持して勝ち切ったゲームだった。主力が毎年のように大きく入れ替わりながらチームの力を保ち続ける。それもトップレベルで。川崎もそうだがこれまでのJリーグではほとんどなかったことである。しかも横浜の場合、ターンオーバーをしてもクオリティが落ちない。それがこの5連戦で明らかになったことだった。清水が惜しかったのは、前半の戦いが消極的になってしまったこと。個では強度を発揮しようとしたものの、横浜のハイプレスに圧倒されてコレクティブな展開にまでは至らなかった。頭ではわかっていても、現実に対戦すると慣れるまでには時間がかかる。今後横浜と対戦するチームには、同じ轍を踏む危険がある。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。