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【六川亨の視点】2023年2月25日 J2リーグ第2節 大宮アルディージャvsツエーゲン金沢

J2リーグ第2節 大宮アルディージャ2(1-0)0ツエーゲン金沢
14:02キックオフ NACK5スタジアム大宮 入場者数6,120人
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ともに開幕戦を0-1で落とした両チームの対戦は、新戦力の躍動した大宮が2-0と快勝した。山口との開幕戦で敗れた相馬直樹監督は、スタメン3人を入れ替えた理由を「結果が出なかったので僕もチャレンジしないといけないし、新しい選手たちのやってやるというエネルギーがうまく結果に繋がった」と語り、采配が的中したことに安堵の表情を見せた。

NACK5でのデビュー戦となったCB浦上仁騎は、同じく金沢の新戦力で巨漢FWのジェフルソン・バイアーノを読みの良い守備と身体を張ったプレーで完封。左サイドハーフの高柳郁弥は、左SB茂木力也とともに左サイドからの攻撃を活性化し、左CKから茂木の先制点をアシスト。そして柏からレンタル移籍した新外国人選手のアンジェロッティは「時間を作るというところで、彼の良さ、ある程度ラフなボールでも前で起点を作ってくれた」と相馬監督が振り返ったように、センターでのプレーだけでなくサイドに流れても巧みなボールキープで攻撃の起点になった。

シュート数19本対4本が示すように、金沢GK白井裕人のファインセーブがなければ、もう2~3点は入っていた試合だった。

 

 

 

六川亨(ろくかわ・とおる)

東京都板橋区出身。月刊、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任し、W杯、EURO、南米選手権、五輪を取材。2010年にフリーとなり超ワールドサッカーでコラムを長年執筆中。「ストライカー特別講座」(東邦出版)など著書多数。