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【田村修一の視点】2023年2月18日 J1リーグ第1節 FC東京vs浦和レッズ

J1リーグ 第1節 FC東京 2(0-0)0浦和
14:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数 38,051人
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FC東京がホームの観衆の前で開幕戦を飾った。スタートこそ浦和の前線からのプレスに苦しみペースを握られたが、ポジション修正で30分過ぎにペースを掴むと後半はシステムを変更(ボランチを2枚に)して浦和にチャンスを与えなかった。森重を欠く守備は多少淡白だが、ディエゴ・オリベイラ、アダイウトンら攻撃陣の迫力は相変わらずで、アルベル監督の戦術もいきわたりつつある。昨年以上の活躍も期待できる。

一方、スコルジャ監督が就任したばかりの浦和は、チームも戦い方も固まっていない。ハイプレスからの切り替えの速い攻撃は30分までで、東京に対応されて以降は攻め手を失い、選手交代も効果がなかった。監督も選手個々の特性をまだ十分に把握していない印象で、戦い方がチームに浸透するのもこれから。時間との戦いになりそう。ポーランドでは代表監督候補にも名を挙げられる評価の高い人物であり、手腕に期待したい。

 

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。