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【森雅史の視点】2026年2月8日 百年構想リーグ地域リーグラウンド第1節 川崎フロンターレvs柏レイソル

百年構想リーグ地域リーグ第1節 川崎F 5(3-1)3 柏
15:04キックオフ Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu 入場者数 22,226人
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開幕当初の不安定さが如実に表れた両チームだった。柏はチェックの甘さを突かれて25分までに3失点。35分に原田亘を投入して引き締め、1点を返して後半に望みを繋いだ。だが、本来ならサッカーにおいて3点差はセーフティリードのはず。川崎が楽に逃げ切る展開になるかと思われた。

 

ところが今度は川崎が閉まらない。何度も崩されピンチを招き続ける。61分に柏が瀬川祐輔のゴールで1点差に迫ったあとは、柏の最後のパスの精度の低さに助けられていた。それでも68分、CKから松長根悠仁がヘディングシュートを決めて再び2点差とし、あとは持ち前のパスワークで逃げ切るだけ……とはならなかった。81分、山内日向汰がこぼれ球を豪快に蹴り込んで再び1点差に迫る。

 

だが、柏はせっかくサイドを崩せていたのに、その後のアイデアが合わない。それでももう少しで同点という場面を作るのだが、シュートは実らない。そうなると、最後はこの試合でもっとも冷静だった脇坂泰斗に出番が回ってくる。柏の目の届いていないポジションにそっと入り込み、最後はふわりと浮かして試合を決定付けた。

 

エンタテインメントとしてはいいゲームだった。両者にとって今後よくなっていく余地は見えた。そしてこの試合が両チームにとってこの大会に向けた大きな教訓になったのも間違いないだろう。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート