【森雅史の視点】2022年9月18日 J1リーグ第30節 FC東京vs京都サンガF.C.
J1リーグ第30節 FC東京 2(1-0)0 京都
19:03キックオフ 国立競技場 入場者数 50,994人
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両チームの疲労が色濃く見えた戦いだった。たとえば走行距離は、これまでの平均がFC東京は110.530km、京都は112.856kmのところ、この試合では102.522kmと103.985km。雨でピッチが滑っているせいもあったのだろうが、チャージに行くとタイミングが遅れてファウルになってしまう。両チーム会わせて直接FKが30回もあったというのが状況を物語る。
そんな苦しい試合を決定付けるのは、やはり「個」の力だった。28分、レアンドロがペナルティーエリアの角でパスをもらうとコントロールショット。クロスバー、ポストに当たってはいるという一発でFC東京はリードを奪うとその後も京都の反撃を許さず、78分にGKが弾いたボールをアダイウトンが詰めて盤石な体制に持ち込んだ。これで降格がちらつく16位に沈んだ京都だが、曺貴裁監督は「残り5試合は見えている光に真っ直ぐ進んでいく戦い」と、今後の浮上に自信を見せていた。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート