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【田村修一の視点】2022年8月7日 J1リーグ第24節 川崎フロンターレvs横浜F・マリノス

J1リーグ第24節 川崎 2(1-1)1横浜FM
19:04キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数 20,704人
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プレーの強度といい劇的な展開といい、今季のJリーグのベストゲームのひとつであり、今日のJリーグのクオリティの高さを存分に示した試合でもあった。このレベルのプレーを実践できるチームの数を増やしていくことが、Jリーグのレベルを着実に上げていく。広島やFC東京、鹿島、浦和など可能性を秘めたチームは多く、期待は膨らんでいくのだが……。

ただ、パリ・サンジェルマンの3試合を目の当たりにした後では、J屈指の好ゲームも多少色あせて映るのはいかんともしがたい。超満員の国立競技場と埼玉スタジアム、吹田スタジアムでPSGのプレー強度とスピード、個の強さを実感した観客が、昨夜の試合で何を感じたのか。感動的なゲームであったのも間違いないのだが……。

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。