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【森雅史の視点】2022年7月30日 J1リーグ第23節 横浜F・マリノスvs鹿島アントラーズ

J1リーグ第23節 横浜FM 2(1-0)0 鹿島
19:04キックオフ 日産スタジアム 入場者数 31,599人
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ピッチの状態の悪さを見て、鹿島のレネ・ヴァイラー監督はロングボールを使うように指示を出したと樋口雄太は明かした。確かに試合開始から15分程度はその考えが的中し、鹿島が横浜FMを押し込む。

だがロングボールを使うことで前線の鈴木優磨と他の選手の距離が開き始めると、セカンドボールを拾われ横浜FMに押し込まれる展開に。横浜FMは両サイドに起点を作れるため、苦しくなったら空いているサイドを狙ってボールを動かし、多少のボールコントロールのミスは選手間の距離が短いことでカバーしていた。

次第に鹿島のラインは押し下げられ、前線とはさらに距離が開いた。相手を追い回している間に鹿島の体力は奪われて、インテンシティが低くなっていく。そうなるともうあとは横浜FMの一方的なペース。37分にエウベルがグラウンダーのクロスに合わせ、51分には岩田智輝がこぼれ球をしっかり押さえて蹴り込んで、鹿島を2-0と下した。

 

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート