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【森雅史の視点】2022年6月18日 J1リーグ第17節 川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌

J1リーグ第17節 川崎フロンター 5(1-1)2 北海道コンサドーレ札幌
19:03キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数18,960人
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58分、知念慶が足を痛めて小林悠に交代した。さらに66分、荒野拓馬に2点目を奪われ1-2とリードされる。

そんな苦しい状態を救ったのは小林だった。69分、意表を突くタイミングでジャンピングボレーを決めてまず同点。さらに86分、ゴール前の混戦を札幌がブロックしているところに飛び込んで逆転弾を叩き込む。さらに89分、チェイスして奪ったボールを家長昭博に繋いでトドメとも言える4点目をセットアップした。

その小林は試合後のミックスゾーンで多くの報道陣に囲まれて次のように語った。

--急なタイミングの出場でした
できるだけ早く出たいと思ってましたし、長い時間真ん中でプレーしたいという思いがありましたから、知念のケガでの出場でしたけど準備はできていました

--1点目のシュートを振り返ってください
正直、映像を見ていないのでまだ分からないのですが、体が勝手に動いたという感じです。FWとしての感覚がそうさせたゴールかと思いますが、シュートのイメージはピッチがスリッピーだったので、しっかりコースに飛べばと思ったのでそこは狙いどおりでした

--2点目は
2トップみたいになっていて、その前にごちゃごちゃしていてどこかで入るかというのはあったのですが、もしかしたら数パーセントこぼれてくる可能性があるかと思って、そこに行くことに意味があると思って詰めていたご褒美かと思います

--得点が取れていなかったときに心境は
きつかったですね。こんなにゴールが奪えなかったのはなかなかなかったので、年齢も重ねて、少しずつ、何と言いますか、そうなっていくものなのか、受け入れなきゃいけないのか、いやまだ自分はやれるという葛藤があって、本当に辛かったですけど、家族だったり毎試合11番のユニフォームを着てくれているサポーターの方を見て、信じてくれている人がいる限り自分も自分を信じなきゃいけないと思って。その繰り返しがずっと続いていた感じで苦しかったですけど、FWは1点取ったら波に乗れるというのがありますから、また決めていければと思います

--チームの流れも変えました
ここ数試合、なかなか得点が奪えない中で5点取れたというのは、チームとしてすごく大きかったと思います。個人的にも勢いに乗れる試合でしたし、チームとしても乗っていけるんじゃないかと思います

--後半戦の巻き返しは
(トップとは)全然差がないので毎試合大事だと思います。勝ち続ければ最後は優勝できると思っているので、毎試合みんなで戦いたいと思います

--札幌には去年もゴールを入れていますね
今日、たまたまインスタグラムを開いたらJリーグさんが「(小林はこの4年で)何点取ってる」って載せてくれてて、「こんなに取ってるんだ」と思って、今日も決められるかなと思って、周りも「札幌キラー」って言ってくれてそういう雰囲気にしてくれてたので、みんなに感謝したいです

--(質問が聞こえませんでした)
少しでも長く出たいと思ってましたし、真ん中で出るという喜びがあったので、いい準備ができたと思います

--中村憲剛さんと抱き合っていましたが
泣きそうになりました。自分が苦しい思いをしていたとき相談とかしてたので、泣きそうになりました

--試合後に興梠慎三選手と話をしていました
僕は慎三君が憧れの選手で、慎三君が「ナイスゴール」と言ってくれてうれしかったですし、慎三君のプレーは見ててすごいと思いますし、自分は苦しい時間が続いていたので「結構キツかったですよ」という話をしました

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート