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【田村修一の視点】2022年2月26日 J1リーグ第2節 浦和レッズvsガンバ大阪

J1リーグ第2節 浦和レッズ0(0-0)1ガンバ大阪
15:01キックオフ 埼玉スタジアム2002 入場者数16,121人
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前半は浦和のパスワークにブロックが立ち尽くすのみで、ゴール前でかろうじてピンチを防いでいたG大阪が、後半はボールにも人にも寄せるようになり試合の様相は一変した。浦和にしてみれば、思い通りにパスを回せた前半から、ガンバの抵抗を受けた後半はリズムを崩された感は否めなかった。それでも浦和は「異なる形でのチャンス」(ロドリゲス監督)を幾度となく作り出した。ひとつでも決めていたら、展開はまったく変わり浦和の今季初勝利で試合は終わっていただろう。センターバックとGKを中心にしたゴール前での粘り強い守りと浦和のフィニッシュ力の弱さ、ミドルシュートがDFに当たってコースが変わるという若干の運が、G大阪に望外の勝利をもたらした。片野坂監督の試合後会見での茫然とした表情が、内容と結果の大きな落差を物語っていた。

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。