【森雅史の視点】2021年10月23日J1リーグ第33節 FC東京vs鹿島アントラーズ
J1リーグ第33節 FC東京 1(0ー1)2 鹿島アントラーズ
14:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数9,748人
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風上の鹿島アントラーズが前半終了間際にFKから先制し、後半もFC東京が攻めたとこで出来た隙を突いて65分に追加点を挙げる。1点を返されたものの、そのまま逃げ切った。決定機は鹿島が多かったことを考えると妥当な結果だったと言えるだろう。FC東京は前半にディエゴ・オリヴェイラが負傷して交代を余儀なくされ、また負傷者が増えてしまった。
ただ、この試合で書き残しておきたいのはレフェリングに対する疑問だ。28分、永井謙佑が頭を蹴られたあと、レフェリーはファウルは認識しつつもアドバンテージを取ってプレーを続けさせた。確かに主審は負傷の度合いも考えながらチャンスにつながりそうな場面ということで続行を指示したようにみえた。だが、頭部の負傷はより危険度が増す。ここはすぐに永井のケガの具合を確認してよかったのではないだろうか。迫力のあるプレーは流してもいいが、選手の安全を犠牲にしてはならないので、これはすぐに笛を吹いて試合を止めるのが妥当だったのではないかと思う。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート