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【浦和】[浦和レッズ]天皇杯優勝。そして再びアジアの戦場へ。

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無料記事【Jうぉっち】[浦和レッズ]天皇杯優勝。そして再びアジアの戦場へ。カワジうぉっち

12月9日に行われた天皇杯の決勝は浦和レッズがベガルタ仙台に1−0で勝利。12大会ぶり7回目の優勝となりました。これにより天皇杯の優勝クラブに与えられるACL本戦の出場権を勝ち取り、2大会ぶりのACL参戦が決まりました。

試合は前半13分に左ウィングバックの宇賀神友弥が、ショートコーナーの流れから長澤和輝が上げたクロスのリバウンドを右足ボレーで捉え、見事な先制点を決めます。

Photo: Noriko NAGANO

そこからなかなか追加点をあげられない浦和でしたが、仙台の攻撃にもディフェンスが踏ん張り、最後まで集中を切らせることなく1−0のまま試合終了のホイッスルを聞きました。決勝らしく、かなり緊張感のある激しい試合でしたが、名将のオリヴェイラ監督が率いる浦和レッズの勝負強さが際立った試合でもあると思います。

ACLの出場は開幕前から浦和レッズが掲げてきた目標であり、序盤戦の躓きが響き、早い段階でJ1優勝の可能性が限りなく低くなってからも高いモチベーションで戦えていたのは3位以内に入り、ACLの権利を勝ち取るという目標が大きかったように記者の目からも思われます。

しかし結局、奮闘も及ばずJ1は5位に終わり、そこでのACL出場権は叶いませんでした。天皇杯に望みをかけたレッズは精神的支柱である阿部勇樹や槙野智章を中心にチームの結束を改め、準決勝では今年のアジア王者になった鹿島アントラーズにカシマスタジアムで勝利。けが人を多く抱える中で、さらに決勝で快進撃を続けてきた仙台にも勝利して久しぶりの天皇杯タイトル、そしてACLの権利を勝ち取りました。

ACLの本戦にストレートインする浦和レッズですが、ACLの常連で強力な外国人選手を擁する北京国安(中国)、Kリーグ王者で優勝候補の全北現代(韓国)、元レッズの細貝萌が加入する今年の大会でベスト16に進出したブリーラム・ユナイテッド(タイ)というタフなグループになります。

【ACLうぉっち】[浦和レッズ]天皇杯制覇でACL出場権を掴んだレッズに立ちはだかる3つの難敵

【日程】

第1節

3月6日(水)
浦和レッズ vs ブリーラム
全北現代 vs 北京国安

第2節

3月13日(水)
ブリーラム vs 全北現代
北京国安 vs 浦和レッズ

第3節

4月9日(火)
ブリーラム vs 北京国安
浦和レッズ vs 全北現代

第4節

4月24日(水)
北京国安 vs ブリーラム
全北現代 vs 浦和レッズ

第5節

5月7日(火)
ブリーラム vs 浦和レッズ
北京国安 vs 全北現代

第6節

5月21日(火)
浦和レッズ vs 北京国安
全北現代 vs ブリーラム

かなり厳しい戦いが予想されますが、昨年アジアの戦いを経験している選手が多く、守備陣にはさらに粘り強いディフェンスが求められます。守護神の西川周作が厳しいセーブを強いられる時間帯も出てくるかもしれませんが、アジアを戦う上でレッズの強みでもあります。

またフレッシュな戦力にも期待したいところです。昨年のルヴァン杯でプロデビューした橋岡大樹ですがACLの出場はありませんでした。今年はシーズン途中からスタメンに定着し、豊富な運動量とバイタリティに溢れるプレーで天皇杯の優勝にも大きく貢献しました。ACLは初めての経験になりますが、U-19アジア選手権で世界の切符を勝ち取るなど国際舞台には慣れており、チームの推進力になって行くことが期待されます。

来季の浦和レッズのACLでの戦いや対戦相手の情報などは【ACLうぉっち】で継続的にフォローして行きます。再び始まる”赤き血のイレブン”のアジアでの熱い戦いに期待します。

最後になりますが天皇杯の優勝おめでとうございます