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【町田】勝手に『野津田満員計画』支援プロジェクト「それぞれの東京クラシック第1ラウンド」/福井光輝の場合

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J2制覇の可能性を残して迎える17日、ホーム・町田市立陸上競技場での東京ヴェルディ戦。ホームの町田はJ2制覇が、アウェイのヴェルディはJ1参入プレーオフ圏確保が掛かったビッグゲームでもある。そんなホーム最終戦を前に、クラブは『野津田満員計画』を立ち上げた。観戦チケットは、席種によって完売も出始めている。1万人の来場者実現に向けた、あとひと押しへーー。そのためのバックアップ企画が『短期集中連載・それぞれの東京クラシック第1ラウンド』である。

▼『野津田満員計画』リンク先▼
http://www.zelvia.co.jp/news/news-132446/

■明治安田生命J2リーグ第42節・11月17日(土)14:00キックオフ
町田市立陸上競技場
FC町田ゼルビア vs 東京ヴェルディ

▼プロデビューと今季最終戦。数奇な縁のある相手

時計の針を少しだけ戻せば、福井光輝にとってのJリーグデビュー戦が前回の『東京クラシック』だった。チームは3連敗中。指揮官・相馬直樹監督が体調不良でベンチにも入れず、村主博正ヘッドコーチが暫定的に指揮を執ったあのゲームで、コーチングスタッフはチームのバイオリズムを変えようと、GKを高原寿康から福井へのスイッチを決断した。

実際の試合は林陵平に先制点を奪われたものの、ボールを奪ってからのショートカウンターがハマり、チームが4点を決めて連敗を止めている。ゲーム内容も含めて、チームにとっても、個人にとっても、シーズンのターニングポイントと言っていい一戦。しかし、あの日のゲームのことを本人に問いても、「デビュー戦で勝てましたが、あまり深く考えていないです」と意に介していなかった。期せずして、今季の最終節の相手もヴェルディに。とはいえ、福井本人は「シーズン最後の試合でヴェルディ戦は何かの縁があるかもしれませんが、良い準備をしていきたいです」と多くを語らない。

ハイラインを敷くチームならではの”アキレス腱”とも言うべき、最終ラインの背後のスペースを積極果敢な飛び出しで広範囲をカバーし、左足から繰り出されるキックは、陣地回復の意味でも試合の中で大きな効果をもたらしている。昨季は日本体育大学に所属しながら、特別指定選手だったが、プロ1年目の2018年はシーズン途中からゴールマウスの守り神を授かり、黙々と仕事をこなしてきた。

「常にチームあってのGKなので、GKとして何ができるか」。それを追求しながらチームとともに目の前の一戦に注力し、最大限の準備を積み重ねてきたことで、最終節をJ2制覇も狙える位置で迎えることになった。

プロ1年目の恵まれた状況にも、本人は「順位が何位だとか、自分はあまり気にしていないんです」と話している。本当だろうか、と疑いたくもなるが、本人がそう言うのだから、それを信じよう。

「試合に出たからには、町田はコンパクトなので、裏のカバーとかをしっかりやっていきたい」

対戦相手、シチュエーションなどは、もはや視界に入ってこない。「目の前の一戦でしっかりと戦っていくこと」。大卒ルーキーのGKは、”一戦必勝”のチームスタンスそのままに、チームの最後尾で強固な鍵を掛けている。

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