【審判批評】記者「旗とか判定は観客には分からないよね」審判委員会「なので皆様に(誤審を認める記者会見を開いて啓蒙を)お願いしております」【レフェリーブリーフィング後編①】
無料:記者「旗とか判定は観客には分からないよね」審判委員会「なので皆様に(誤審を認める記者会見を開いて啓蒙を)お願いしております」【レフェリーブリーフィング後編①】(石井紘人のFootball Referee Journal)
今週の隔週コラムですが、先日行われた『2018 第 3 回 JFA レフェリーブリーフィング』をレポートします(前編はこちらから)。
J1第19節の横浜Fマリノス×サンフレッチェ広島戦の45+2分
上川徹JFA(日本サッカー協会)審判委員トップレフェリーグループシニアマネジャー「ゴールキーパー(GK)がインプレーになる前にゴールラインからあきらかに離れています。これは認められません。副審がしっかりと旗を上げてくれました。
今のところ、他のチームのGKはPK時に認められる上で足をラインに残してくれています。」
J2第20節の大分トリニータ×アビスパ福岡戦の67分(参考記事:読者コメント「篠原弘次郎の残念な乱暴な行為」)
「意見交換会であがり、乱暴な行為にすべきでした。
この行為の前に、この選手たちが揉めていたんですね。そういった状況を考えたら、A2副審も予測を持って監視する必要がありました。第四審判員も可能性はあるのですが、このタイミングは交代の準備をしていました。」
J2第25節のFC町田ゼルビア×京都サンガ戦の14分
「これはゴールに入っているように見えます。(メディアから「う~ん」という声があがるが)ハッキリとした映像はないので何とも言えませんが、入っているように見えます。
主審からは見えません。副審はラインの上げ下げを見ているので、なかなか難しい部分もあったと思います。」
J1第22節のFC東京×柏レイソル戦の77分(参照リンク)
「これは凄く難しいです。この角度からの映像です。ボールの位置を見て下さい。
このゴールはベストゴールに選ばれました、ベストジャッジでもありますよね。
この後、この選手は前に動くので、余計オフサイドに見えます。そこから戻ってくるので、戻りオフサイドにも見えます。
ですが、この瞬間を見るとボールの位置と同じラインです。」
J1第22節セレッソ大阪×清水エスパルス戦の68分(参照リンク)
「CKからです。これは審判団が間違ってしまいました。オフサイドにすべきでした。
オフサイドポジションですし、相手競技者に影響しています。
CKからスタートすると、CKからはオフサイドがないので、オフサイドが抜け落ちてしまうことがあるんです。
そして、GKが前に出て、DFが後ろに下がります。この瞬間にオフサイドラインはGKに変わります。
おそらくニアでの競り合いのハンドリングをフォーカスして、その後にゴールラインの入ったか入っていないかをフォーカスした。そこでオフサイドが抜け落ちたのだと思います。追加副審がいれば、より役割を分担できるので、見極められたかもしれません。
選手もCKからということで、異議はなかったのですが、映像を見たチームからは意見交換会がありました。」
>>>続きベガルタ仙台×セレッソ大阪、サガン鳥栖×浦和レッズはこちらから
*****
「石井紘人のFootball Referee Journal」のオススメ記事
記者「分かりやすく審判の判定が正しいのですがクラブは(批判の前に)映像を見ないのでしょうか?」「浦和レッズはセットプレーでブロックが多い」【レフェリーブリーフィング後編②】
無料:なぜJリーグは『名古屋戦後に西村雄一主審を侮辱する言動をとった』として浦和レッズのオリヴェイラ監督のベンチ入り停止処分にしたのか?【審判批評コラム】