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【Jリーグ】競技規則の適応ミスにより、天皇杯名古屋vs奈良戦はPK方式のやり直しへ。

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【ニュース】競技規則の適応ミスにより、天皇杯名古屋vs奈良戦はPK方式のやり直しへ。『Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~』

6月11日(月)、日本サッカー協会は、6月6日(水)パロマ瑞穂スタジアムで開催された天皇杯第98回全日本サッカー選手権大会2回戦、名古屋グランパスvs奈良クラブの試合において、次ラウンド進出チームの決定に直接影響を及ぼす、担当審判員による明らかな競技規則の適用ミスがあり、ペナルティーマークからのキック(PK方式)を一人目からやり直すことを発表しました。


深々と頭を下げる小川審判委員長と須原天皇杯実行委員長。

この件について、本日JFAハウスにて記者向けブリーフィングが行われ、会見にJFAの須原清貴天皇杯実施委員長と小川佳実審判委員長が出席。
会見の冒頭、「このようなミスが起きてしまったこと、両クラブ、所属の選手、ファン・サポーターの皆さま、ホームタウンの皆さま、愛知県協会、奈良県協会、Jリーグ、JFL、スポンサー各社、報道各社など、関係する多くの皆さまに対し、多大なるご迷惑をおかけしたことを謹んでお詫び申し上げます(須原委員長)」深々と頭を下げ謝罪を行った上で、今回の事象についての説明が行われた。

今回の事象については以下の通り。
PK方式の中で奈良クラブ4人目のキッカーの動きを、主審がフェイントと判断した。
フェイントと判断した場合、競技規則では当該選手を警告とし、キックは失敗としなければいけなかった。
その場合は名古屋グランパス(PK4-2)奈良クラブで終了し、名古屋グランパスが3回戦進出となっていた。
しかし実際は、主審が競技規則の適応を誤り、当該選手に警告を与えずにキックのやり直しを命じてしまった。
その結果、名古屋グランパス(PK4-5)奈良クラブとなり、奈良クラブの3回戦進出が決まった。

今回の競技規則のミスについては、試合当日両クラブから特に問い合わせ等はなかったが、試合翌日(7日)の午後に3級審判員からJFAへの問い合わせがあり、検証したところ発覚した。7日夜から断続的にIFAB(国際サッカー評議会)とやりとりをした上で、本日行われた、天皇杯実施委員会で協議された。様々な選択肢(1.名古屋の勝ち、2.PK戦をやり直す、3.今ある公式結果のまま(奈良クラブの勝ち))の中から、PK方式のやり直しが多数決で採択された。

PK方式のやり直しの日時については、後日発表される予定だが「当然クラブ関係者のスケジュールを考慮して、主催者側としては早くやっていきたいですけど、それぞれにご事情がありますので、早いタイミングでやっていきたいと思っています(須原委員長)」としている。

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