【東京V】【トピックス】沖縄キャンプ2018 B級ニュース事件簿〈1〉
【無料記事】【トピックス】沖縄キャンプ2018 B級ニュース事件簿〈1〉(18.2.3)(スタンド・バイ・グリーン)
▼食い違うふたりの言い分。鶏が先か、卵が先か事件
キャンプでの生活は通常ふたり部屋で、ポジションの近い先輩後輩でマッチングされることが多い。
今年、梶川諒太の相棒は、ジェフユナイテッド千葉への期限付き移籍から復帰した菅嶋弘希だった。
梶川は言う。
「弘希は、すぐにナメてきましたね。ホンマすぐでしたよ。だいたいにおいて、ヴェルディの若手はこういうところは早い」
今季もインサイドハーフのレギュラー候補筆頭。ピッチでは多大な尊敬を集める梶川だが、若いのからナメられなかったという話は寡聞にして聞かない。
菅嶋に訊いた。先輩へのちょっかいは、親しみやすさからくるものなのか、と。
「違うんですよ。カジくんが欲しがるんです。ちょっとでもひまな時間があると、イジられたそうにしている。こっちをチラチラ見てくる。むしろ、僕のほうが気をつかって言っているくらい」
菅嶋が頃合いを見て、「カジくん、ベッドのサイズが合ってないみたいですけど」と言えば、すぐさま絶妙の返しがある。総じてツッコミが早く、間の取り方にも狂いがない。
「やはりそこは関西人。めっちゃリアクションがいい。いかにもうれしそうにツッコんできます。僕には喜んでいるようにしか見えません」
このように、両者の言い分は真っ向から食い違う。東京Vの若手のフランクすぎる気質の問題か、それともお笑いエリートである関西人特有の空気感が誘発しているのか。鶏が先か、卵が先か。梶川のリズミカルな返しが、クセになる面もあるに違いない。耳をくすぐる「なんでやねん」の快感。
一方、いたって平和なのが田村直也と高井和馬の部屋だ。
「一見、高井は田舎のヤンキーみたいな感じですけど、かわいいんですよ、あいつ。こないだは森(俊介)と3人でスタバにいってきました。あのふたりはかわいくてしょうがない」と田村は目尻を下げ、すっかりメロメロのご様子。
「タムさんは、ああ見えて、お茶目なところがあります。あとはなんだろうな。ああ見えて、かわいいところもある。いい先輩です」(高井)
相思相愛。仲よきことは美しきかな。
ちらっと気になるのは「ああ見えて」の連発。一体、どんなふうに見えていたんだ、高井。