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【Jリーグ】シーズン移行について「(Jリーグ側の)懸念事項を我々はお伝えし、(JFA・田嶋会長が)代表強化などについてのメリットについてお話をされ、ほぼ材料は出そろったと思っています(Jリーグ・村井チェアマン)」

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Jリーグのシーズン移行についての報道についての記事になります。


シーズン移行について「(Jリーグ側の)懸念事項を我々はお伝えし、(JFA・田嶋会長が)代表強化などについてのメリットについてお話をされ、ほぼ材料は出そろったと思っています(Jリーグ・村井チェアマン)」~11月のリーグの理事会より(1)~『Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~』

11月21日、JFAハウスにて11月のリーグの理事会が行われた。理事会後に記者会見が行われ、Jリーグ村井満チェアマンから決議事項・報告事項が発表された。

今回は理事会後の会見に出席した村井満チェアマンのコメントをお届けしています。


○村井満チェアマン

「11月の理事会を行いましたが、先だってV・ファーレン長崎が昇格を決めたことについて。J1初昇格ということで言えばJ2のスタート(1999年)を除けば11クラブ目の初昇格となりました。今年は経営権の継承という大きな変革や経営改革の中で十分な結果を残されたことに対して、本当に心から敬意を表したいと思います。新たな九州勢がJ1に参画すること、旋風を巻き起こしてほしいな思っています。

また、浦和レッズがACL決勝の第1戦を行いましたが、(現地は)大変な雰囲気でした。人間の声がこんなにも大きいのかという、声援とかコレオグラフィなどを含めた雰囲気の中で、貴重な勝点1を取って25日に向けた準備ができたことを嬉しく思います。理事会冒頭、淵田さんから話があって拍手が巻き起こったんですが、『拍手はまだ早い、結果を出してから』ということでした。

今日は冒頭、JFA田嶋会長にお越しいただきました。すでに田嶋会長の思いはメディアの皆様にお話されたと聞いています。話した内容は(メディアの皆様に話した内容と)同じ内容と聞いていますし、J1・J2・J3のそれぞれの実行委員会で話をされました。代表強化の観点とか7月を中心とした暑熱対策による試合のクオリティを上げていくこと、ヨーロッパとの移籍をスムーズにすることでレベルアップを図りたいと等々、田嶋さんのご意見を頂戴しています。
一方で、Jリーグ事務局の方からみなさんにお伝えしているかと思いますが、Jリーグとしてはシーズン移行に関する懸念事項について、今回シーズンを変えることについて難易度が高いというのが実行委員会でのほぼほぼ共通した考えです。それを改めて事務局からお話をさせていただきました。そういった意味では、代表強化の観点とリーグの反映という2つが両輪で回っていくことなんですけど、シーズン移行ということに関しては、リーグとしての見解としては難易度が高いとお伝えしました。

決定に関しては、本日は田嶋さんのプレゼンテーションに十分時間を取らせていただいたこともありましたので、議論は以前からお話させていただいた通り、次の理事会でのタイミングで判断させていただきます。

いくつか出た意見ですけど、シーズンを変えますと当然ですがシーズンの区切りを作らないといけません。平均すると1カ月ほど競技日程が制約を受け、短くなるということです。これはリーグにとっては、ファン・お客様と接点を制限することについて、慎重に考えてほしいということでした。もちろん過密日程による様々なしわ寄せが出てきます。例えばルヴァンカップのクォーターファイナルが1月2月にしか入らないことも、本来ですとファン・サポーターと一緒に25年間育ててきた大会ですので、そういう試合日程が入りきらない、成立しないということもありました。
また年間リーグ戦で17試合、ルヴァンカップを含めると20試合あります。我々にとってはそれは限られた財産であります。これを12月に2試合増やす、2月に1試合、合計3試合増やすことは、我々からすると3/20というのは非常に大きいものです。先日の山形vs岐阜戦を見ても、降雪地域のファン・サポーターの事を考えると、集客面やお客様のことを考えてもなかなかハードルが高く厳しいものです。

我々は、そういった懸念事項を我々はお伝えし、代表強化などについてのメリットについてお話をされ、ほぼ材料は出そろったと思っています。次回決定の方向をお話させていただきます。本来ですと田嶋さんがお話されたように私も話をすべきなんですけど、理事会の前に私の立場から話すること自体が多少はばかられますので、次回決定後にしっかりお話をさせていただきます。

それから、一部報道がありましたが、『金曜日にJリーグが開催される』と報道された件についてです。これは『DAZNからの要望で』という書き方でしたが、我々はDAZN様とは常にベストなあり方を議論しています。というのは、DAZN様は非常にナレッジ、世界中のベストプラクティスを持っています。我々からすると、世界を知る窓のようなものです。例えばブンデスリーガは残り2節までは原則金曜日に試合をやっているよと、スペインのラ・リーガは原則金・土・日でやっているよという話はいただきました。プレミアもセリエAも一部金・月でやっていますし、リーグアンもそうです。1週間7日のうち金曜日に1試合でもあることによって、土日の物語を事前にお知らせすることにもなりますし、日曜日の結果報道も含めて長期的に見れば1週間のうち4日間サッカーに触れることができるのですごくメリットもある各国のケースもあります。

ただ今、日本の残業時間の問題やスタジアムへの移動距離などいろいろなことを考えると簡単な話ではないです。今、我々Jリーグが発展していくためにDAZN様と聖域なく議論をしているのは事実です。だからと言ってDAZNに言われたから(金曜日に開催すると)決めたということはありません。あくまで日程はJリーグで決めていくことですし、Jリーグがハンドリングしていく内容です。ただそういった議論していることは事実ですのでお伝えしますが、何か決定したということは全くありません。

(2)へ続く

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